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湯川秀樹

 長い日本の歴史の中で、空海は最も万能的な天才であった。世界的なスケールで見ても、アリストテレスとか、レオナルド・ダ・ヴィンチとかいうような人よりも、むしろ幅が広い。宗教、文芸、美術、学問、技術、社会事業の各方面にわたる活動を通観すると、超人的というほかない。
 もう一つ特筆すべきは、おそらく空海は独自の思想体系を構築した最初の日本人だったろうということである。当時の日本と中国の思想・文化の落差が、非常に大きかったことを考え合わせると、これまた奇蹟的である。
 彼は千二百年前の人であり、おびただしい伝説に包まれているにもかかわらず、多くの著作や詩文や書蹟や、さらには彼と密接な関係のある絵画・彫刻・建築などによって実像をつかみうるのであるが、これまた稀有のことである。
(「不思議な人物」、『弘法大師空海-密教と日本人』和歌森太郎編著、1973)


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【参考文献】               
★『創造的人間』(湯川秀樹、筑摩書房、1966年)
★『宇宙と心の世界』(谷川徹三との対談、読売新聞社、1969年)
★『天才の世界』(対談、小学館、1973年)
★『物理講義』(湯川秀樹、講談社学術文庫、1977年)
★『続天才の世界』(対談、小学館、1979年)
★『続々天才の世界』(対談、小学館、1979年)
★『人間の再発見』(鼎談、角川選書、1981年)
★『湯川秀樹著作集』(湯川秀樹、岩波書店、復刊、2007年)

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