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アートカリグラフィー アジアそしてトンパ文字

 綾部氏そして長柄師を交えたトークが終わり、休憩の後、最後のゲスト浅葉克巳氏(アートディレクター)を松岡氏がステージの上に招く。 浅葉氏は三宅一生デザインといわれるハデハデルックで登場し、自己紹介に代えて数日前閉幕した世界卓球選手権大会用のズボン(浅葉氏は日本卓球協会の役員をつとめ、 海外出張にはかならずラケットを持参して「ひとり卓球外交」を推進している)の大きなポケットから卓球ラケットとボールを出し、会場に向かって2度サービス打ちした。

 浅葉氏は有名な広告デザイナー・ポスターデザイナー・ロゴデザイナーであるとともに、タイポグラフィーとくに「トンパ文字」の研究者であるところから、 アジア全域の象形文字そして道教の書に詳しく、ご自分もそれを書かれるという。当日は浅葉氏の作品(掛け軸)をステージのバックに下げさせていただいた。

 松岡氏とのトークは、やはり用意していただいたスライドをスクリーンに次々と映し出しながら、象形文字からトンパ文字まで、 言語伝達の手段である文字に託される人間の魂という点で、現代のカリグフィーと古代の文字との連続性を示唆するに充分であった。


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