エンサイクロメディア空海 21世紀を生きる<空海する>知恵と方法のネット誌

空海論遊

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空海の鎮護国家

 真言密教では、密法相承の系譜として「付法の八祖」と「伝持の八祖」という二つの流れを考える。「付法の八祖」とは、大日如来→金剛薩埵→龍猛→

臓器移植問題――①仏教の論理(欲望について)

 先日、臓器移植法(A案)が解散前の国会で"駆け込み成立"した。そして脳死は一律に人の死と定めた。日本医師会・日本移植学会・患者の会や、臓器

臓器移植問題――②知識階層の傲慢

 「脳死」を人の死と定義するのは、一体どこから出てきた発想なのか。なぜ「脳」だけが人の生死を決定するのか。「脳」は人間の肉体を構成する数ある

臓器移植問題――③菩薩行の盲点

 臓器移植・脳死問題に関する日本人の意識には、肯定派・否定派・中間派など、さまざまな考え方があることは承知である。私は今、医学、政治、法律、

空海と最澄

 空海と最澄の交友はこれまでに多くの研究者によって論じられてきたが、ここではいくつかの視点から交友の背景と二人の違いを考えてみたい。 1・決

空と縁起の一考察 ①

はじめに「縁起と空」は仏教思想の核心である。「縁起」とは因縁生起の略語でブッダの説いた一種の存在分析学である。仏教では万物(モノ・コト)は因

空と縁起の一考察 ②

第二回『弁顕密二教論』に見る空海の仏教観  空海は顕教よりも密教が優れていることを示すために『弁顕密二教論』を著して立宗の宣言書とした。私

空と縁起の一考察 ③

第三回 釈尊と密教◆釈尊の解脱と法身 『二教論』では空海が顕密の教判(1)を論じるに際しての基準を空海独自の言語論を中心に考察してみた。いう

空と縁起の一考察 ④

第四回 密号の「空」と顕教の「空」◆場所としての「空」 さて『二教論』で明らかなように、顕教で説く「空」は応化仏の解説だと考えられる。ここか

空と縁起の一考察 ⑤

第五回 密教と科学の出会い◆宗教に科学的視座を必要とする理由 立川武蔵氏は「これからの社会は、文化、宗教の相互理解の上にしか成り立つものでは

空と縁起の一考察 ⑥

第六回 存在と縁起 ◆見えない世界の存在-内臓秩序(暗在系)- 例えば神や霊魂のような不可視の存在を信じる人を現代人は非科学的だという。しか

空と縁起の一考察 ⑦

第七回 仏の世界―存在と意識―  ◆量子論と空海の直観-縁起と空の非分割- 縁起について簡単な例を考えてみよう。例えば先の事故の例でいえば、

空と縁起の一考察 ⑧

第八回(最終回)仏教の役割  ◆仏教の役割 一般に仏教では、煩悩はもともと無我であるはずの我に執着するところから生じるという。だが私はそもそ

原発事故と「知」の驕り

 東日本大震災による福島の原発事故によってわが国の原子力発電が大きな問題となっている。エネルギー問題、安全性など、原発問題は今や国民的論議を

遍路と弘法大師信仰

 周知のとおり四国遍路とは、弘法大師空海ゆかりの八十八ヵ所の霊場(寺)を巡拝するものである。しかし八十八ヵ所すべてを空海が開創したという縁起

密教と異宗教

 高野山大学大学院(文学研究科)の修士課程に密教学特殊研究Ⅷ(密教と異宗教)という科目がある。内容は「空海と空海が拠って立つ密教に見られる思

中道を生きる

◆中道とは何か  「中道」とは何か。一般向けの解説書を読むたび、筆者はいつも隔靴掻痒の感を受ける。釈尊の「悟り」の真髄とされる「中道」とは「

道場荘厳と密教の象徴性

密教はしばしば象徴哲学であるといわれる。密教の修法は、例えば禅宗のように装飾性を削いだ無の世界に悟りの境地を見出すのとは異なり、その行法には

空海の統合性(一)

◆認知心理学から見た空海像  真言宗信徒にとって弘法大師空海は神仏である。密教学者にとっては、現代科学にも通じる古代の大学者である。思想家や

空海の統合性(二)

◆親鸞の布教の不徹底さ  親鸞の苦悩は、世俗化した叡山を嫌う彼の潔癖性が、同じく世俗の煩悩をもつ自己を見つめるところから発しており、阿弥陀仏

「終活なんておやめなさい」の愚(1)

昨年の『週刊新潮』(2014.11.13)に、仏教に「葬式」も「墓」もない!終活なんてしなくていい!というセンセーショナルな見出しの<特別読

「終活なんておやめなさい」の愚(2)

◆「葬式は誰のもの?」の愚 親鸞は「自分が死んだら賀茂川に入れて魚に与えるべし」と遺言したが、実際はそうならなかった。荼毘に付されて東山大谷

スカラベの愛 三島由紀夫と密教(1)

三島由紀夫と唯識 高野山大学大学院で某教授(密教僧)と仏教と文学について話していたとき三島由紀夫が話題に上ったことがある。その

スカラベの愛 三島由紀夫と密教(2)

三島由紀夫の天皇観 私が密教にことよせて三島を考えようというきっかけは三島と唯識の問題であるが、三島の思想に触れようとするともう一

スカラベの愛 三島由紀夫と密教(3)

スカラベの愛 「心を鎧う」とは三島由紀夫が愛用した言葉である。かつて三島由紀夫の心理分析にロールシャッハテストを試みた心理学者片口

スカラベの愛 三島由紀夫と密教(4)

三島由紀夫の仏教 では三島にとって仏教は無力であったのか。私は無力だったというよりも。三島自身が最終的に仏教を拒絶したように思えて

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